chakura7tsubomi2のブログ

脳内世界の7不思議って?

天国とは何か?


毎日が苦しみの中にあって、その中で誰か一人だけが

優しくしてくれたら‥‥‥天国だ‥‥‥。


寒い。心も体も。

ぼくは毎日学校で虐めにあっている。

ぼくの味方は誰もいない。

毎日、ぼくは一人きりだ。


給食の時間、ぼくは一人でポツンと食べている。

ぼくの周りでは、皆んな机を移動して仲間同士で楽しそうに食べている。

孤独だ。

一日中。


虐めは陰湿だ。

クラス中の皆んながぼくを居ないことにしている。

ぼくはこのクラスに存在しない人間なのだ。


木枯らしの吹く中、ぼくは家に向かって歩いている。

今日も誰からも話しかけられず、こちらが話しかけようとしても無視される。

トボトボと歩く。

胸の空虚感、風の冷たさ、身に染みる。



自分は恵まれた存在ではなかろうか?

時々、わたしはそう思う。

顔も特に悪い訳でもないし、段々と身体つきも自分で言うのも何だけれど、色っぽくなってきた。

人から虐められたことも、虐めたこともない。

家庭環境が酷いということもないし‥‥‥。


わたしは中学2年生の女子だ。

R子という。

新学期になりクラス替えが行われた。

新しい席順になった。


わたしの後ろの席に男子が座っている。

名前はS君だ。

わたしは別にS君が好きとか嫌いとかはない。

たまたま後ろに座っていた男子がS君というだけだ。

S君はいつも大人しい。

笑った顔のS君を見たことがなかった。

怒っているようでもないし、表情にいつも変化のない男の子だった。


授業が始まった。

国語の時間だ。

先生がプリントを前の席から後ろの席に順番に回すよう指示を出した。

わたしは後ろのS君にプリントを回した。

わたしが後ろを振り向いた時、S君の顔が一瞬こわばった。

「?」わたしがちょっと首を傾げてS君の顔を覗きこんだら、サッとS君が目を逸らした。